★庭園(ガーデン)★種、種運命本編軸長編

□ナチュラルフラワー
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『これ以上の戦闘行為は、無意味と考え…』


果てしなく広い宇宙に、ラクス・クラインの声が響いた

停戦を合図する狼煙は、まるで花火でも見ているようで穏やかな気分だった


道を見失って、シンとルナマリアが抱き合って泣いている姿が、2年前の自分とカガリを見ているようで歯痒かった


そして……

ただ、君に会いたくなった







「私は、このままプラントに参りますわ」

ラクスはアッサリとそう言って微笑んだ


停戦後直ぐにプラントから要請があり、迎えに来たのはイザークの隊だった

今……指導者を失ったプラントに、ラクスが必要だと言うことは、その場にいた誰もが解っていた


でも……

彼女は運命ではなく、自分の意志で指導者の道にたどり着いた


その決意に俺は……彼女を尊敬した



「僕もプラントに行ってくるよ」


驚いたのはキラの言葉


「って言ってもラクスを送り届けて、落ち着いたらオーブに降りるけど……」

キラはそう言ってラクスをちらっと見て微笑んだ


「お前はどうするんだ…?」

痺れを切らした様にイザークが俺に聞いた


「ザフトは…お前とキラにそれ相応の椅子を用意している…当たり前だが、ラクス様を守った優秀な兵士だからな…」


よく言うよ


どうせお前が彼是手回ししたくせに……



そう思いながらも、そんな友人の心使いは嬉しかった


「有難う……イザーク……でも俺は、オーブに帰るよ……シン達を連れて行きたいんだ」


宇宙に再び上がると決めた時から、俺はそう決めていた


「今は……オーブの軍人……アスラン・ザラだから……」



迷いが無い訳じゃない………

ただ………



俺の帰る場所は其処だと思うから………




 
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