★庭園(ガーデン)★種、種運命本編軸長編

□フラワーガーデン
第3章『理想郷』
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あれは夢の島だったんだ


私の夢

お前の夢


叶えられたら

ただの二人にようやく戻れる気がして



私も縋っていた










【第3章 理想郷】




『何故人はそれを気にする?』



レイ………


お前は俺にそう言ったよな?



『本物なら全て正しくて、そうでないモノは間違いだと思うからか?』



でも……俺は……



『俺は……それはどうでもいい』








「シン………会えて嬉しい……」



彼女が笑っているんだ


その姿は

その声は


ステラじゃないのに……


俺に会いたかったって……


笑っているんだ……



守りたかった笑顔


悲しくない

怖くない場所で


君を………


そう約束した


本物?

偽物?


それはシンの心を揺らぐ





「……シン?どうしたの?こんなに書類ぶちまけて……」


そうして後ろから声をかけられ、シンは驚いて振り向いた


「………ルナ………」


すると彼女はシンの前にいる少女を見つめた


「貴方……誰?此処は……


言葉を言いかけたその時、


「……コーディネーター………殺さなきゃ……」


ステラと名乗った少女の瞳に殺気がやどった




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