★庭園（ｶﾞｰﾃﾞﾝ）★種、種運命本編軸長編
□ﾌﾗﾜｰｶﾞｰﾃﾞﾝ
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機体から降りてきた１人の男に目は釘付けになった
私に向かってゆっくりと歩いてくる貴方
その顔に
ただれた火傷の傷を残して……
貴方は目を細めて私をみた
その瞳は………
よく知ってる
「………おかえりなさい」
包むように
私は貴方を抱きしめる
貴方は戸惑って、でもやがて背中に優しく手を回すんだ
「………ただいま」
おかえりなさい
ただいま
ねぇ………私
この瞬間が
とても好きなんだよ？
【エピローグ】
５月８日
首都ジョシア
予定どおり平和記念式典がアラスカで行われていた
違っていたのは、カガリとラクスの立場
「ご準備はお済みですか？カガリさん……」
そうしてラクスは扉を開ける
彼女は新たな議員服に身を包み、カガリを見つめる
ドレッサーの椅子に腰掛けたカガリは、柔らかく笑った
「あぁ……大丈夫だ……」
そんなカガリに、ラクスはそっと近付く
「ドレスは素敵ですが……お腹の締め付けは大丈夫ですの？」
以前とは違うタイトなデザインのシンプルなドレスに、ラクスは心配をする
「平気だよっ、コレ思ったよりゆったりしてるし、コルセットしない分かなり楽だ」
そうしてカガリは立ち上がり、ゆっくりと回ってみせた
そんな様子に、ラクスはクスクスと笑う
「アスランもキラも、まさか婚約会見が結婚会見になるとはお思いではないでしょうから、驚かれるでしょうね」
「ふふっ……だろう？」
カガリはまだアスランに言っていない事があった
そう……
新しい命の存在
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