種、種運命パロディ作品庫
□お隣同士《下着事件》
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事の始まりは夕食の時間だった
「キラっ!!こういう物は、もっとバレない所に置きなさいっ!」
そう言ってお母さんがキラ兄の前に差し出したのは……
「うわぁぁああっ!」
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おもわず私も箸を落としそうになった
どうやらお母さんが部屋を掃除している時、発掘したらしい
「友達からの借り物なんだよっっ!!後でそっと言ってくれればいいのに……何もカガリの前で言わなくたっていいじゃん?」
キラ兄はそう言って、私の顔をチラチラとみた
「私は気にしないぞ?」
私がそう言うと、お母さんは溜め息をつく
「そう言わないのっ!カガリはもうちょっと気にしなさいっ、もう高校生になるのよっ!下着でウロウロしたり、ドア開けっ放しで着替えたり……」
知らないうちに、キラ兄への小言が私にうつってしまった
別に減るものじゃないし、兄弟なんだから良いじゃないか?
私はそう思ったけど
「女の子なんだからっ、つつしみってものを覚えなさいっ」
つつしみねぇ……
「そんなんじゃ、お嫁に行けないわよ?」
そう言われて、やっぱりそうかな?とシュンとなっていると
「大丈夫だよ!頼み込めばアスランが貰ってくれるよっ、彼は押しに弱いから」
「なっっ!!」
キラ兄の言葉に、私は耳まで赤くなった
「そうねぇ……アスラン君がカガリを貰ってくれるよう、頼もうかしら?お母さんっ」
お母さんまでっっ
「もうっ、お母さんっ!!アス兄だって好みがあるんだからっ、勝手な事しないでよっ」
そんなの
恥ずかしすぎるじゃないか……
「ごちそうさまっ!!お風呂入るからっ!!」
なんだか居たたまれなくなって
私はご飯を一気に書きこんで、お風呂に向かった