種、種運命パロディ作品庫

□時計塔
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通学の時通り係る大きなお屋敷


「カガリさ〜んっっ!!キラ、アスラン〜っおはようございますっ」

そう門の前で手を振る一人の少女


「お早う、ラクスっ!!」


カガリは少女に駆け寄った

この大きなお屋敷に住むラクス・クラインは、小1の時に転校してきたお嬢様だ

生まれた時から一緒だったカガリ達三人は、そんな彼女をいつしか仲間に入れ、四人で過ごす様になった


そして……

見ていれば解る


初めて出会った日、アスランはラクスに一目惚れしたのだ


「おはよう……ラクス……」


少しだけ照れた顔でアスランは挨拶をする


「おはようございます、アスラン」

ラクスがそう言ってにっこり微笑むと、アスランも柔らかに微笑んだ

それを見ていたカガリ

ズキッっと胸に痛みが走るのが解る


でも……
それは何時もの事だから

それに……

目の前にいるラクスは、女の自分でも見惚れるくらい綺麗で……性格や態度もにも非の打ち所はない

アスランが彼女に一目惚れして、更に今も尚想い続けているのも頷けるのだ





「遊園地のチケット?」


ラクスから配られたそのチケットに、三人は彼女の顔をみた


「父が仕事先で頂いたみたいで……受験勉強も大事ですが、息抜きに皆さんで行きませんか?」


「わぁ!!賛成っ!!カガリっ、ここのジェットコースターすっごい面白いからっ!!一緒に乗ろうよっ!!」

はしゃいだキラがそう言って肩を組む


「ええっ!?ヤダよっ!!私は回転系はダメなんだって!!」


そうカガリはキラとじゃれる


「いいんですか?本当に?」

戸惑いながら、アスランはラクスに尋ね


「ええ、勿論っ!!日曜日、私の家に9時集合ですわよ?」


そうして彼女はふんわりと笑った



 
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