種、種運命パロディ作品庫
□サマーサンシャイン
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これは一種の罰ゲーム
「あの……アスハさん……」
一学期、期末テストでの総合順位で学年首位がとれなかったら……
「夏休み……一緒に海に行ってくれないか?」
『女の子一人、海水浴に誘ってね』
親友キラ・ヤマトは、只今青春真っ盛り
出来たばかりの彼女と一夏のアバンチュールを楽しみたくて、海水浴にアスランを誘う
「そんな物、二人で勝手に行ってくれば良いじゃないかっっ!!」
アスランは抗議したが、キラの彼女はとても箱入りで、男と二人っきりの旅行など許して貰えないらしい
「俺は勉強が忙しいんだ……付き合えるかっ」
彼はキラにそう断る
大体、今は高校三年生
この夏が勝負だろ?
そんな時に遊んでいられるかっっ
「勉強勉強って……別に今更、君の成績なら充分プラント大にいけるじゃん」
そう口を尖らせて言うキラ
確かに……入学以来、アスランは学年首位を逃した事がない
ちょっとくらい付き合って遊んだって良いじゃないか……とこの幼馴染みは言うが……
キラと遊ぶのは別に良いんだ
問題は女の子だ
アスランは……小学生の時、女の子の集団に追いかけ回された過去から、女の子と言うモノが苦手だ
出来れば接触したくない
こうして勉強にしか興味がないと思われ、話しかけてくる女子とも一切話さなければ、面白味もないから寄ってくる事はない
キラとは違って、今の彼は色事に全く興味がないのだ