種、種運命パロディ作品庫

□パールピンクフレンズ
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小学校の高学年になる頃、クラスメイトの女の子達が次第にラクスに嫌悪感を示すようになった



身体が弱い……という理由に加え妬まれるような美しさで、回りの大人や男の子達に特別扱いされる様が気に入らなかったのだ




「カガリちゃんもあの子と遊ぶのやめなよ」

「あの子と遊びに行っても、身体の調子でつまんなくなるし……」

「そうそう、それにいつもあんな風に男の子に囲まれてるんだから……別に私達と一緒に遊ばなくてもいいんじゃない?」



独特の美しい宝石の様な容姿は、次第に嫌悪の対象になっていった






イヤだな………


こういうの……



気持ち悪い………




「仕方ないよ……身体が悪いのはラクスのせいじゃないもん……」



最悪の方向にいかないように、その場しのぎになだめる




正直疲れた



高学年になれば、男の子達と距離をおくようになって……

自分も女の子達のグループに所属するようになっていって……


それは思春期の始まりだったのかもしれないけど、私には苦痛だった



「最近……カガリさん顔色が悪い気がします………大丈夫ですか?」





「平気だよ!身体が丈夫なとこが私の取り柄だしね!」




ラクスには心配かけたくない


ラクスの事だって、みんないつか解ってくれる



だって……


大事な友達なんだ




あの楠木に登った日



『有り難う、カガリ……』



笑った彼女




ねぇ?


私と交わした約束……


覚えてる?





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