MF

□ある夜の…
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真っ暗な部屋でうごめく影がひとつ。








「う……ん………」






二段ベッドの下に侵入。






「んー……ん…ふ……」






ひとつの影がもうひとつの影を捉え唇を奪う。






「ん…んぅ……ふっ………ぷはっ!!何……ってミシェぐっ!!!」

「しーっ!!今、夜中だから…」

「ふっぐぐふぐぐ!!(だったらやるな!!)」



先程までは互いの唇で塞がっていた口には今ミシェルの手が置かれている。また大声を出さないようアルトに言い聞かせてからミシェルは手を離した。


「…おいミシェル、何でお前がここにいるんだよ」

「えー、夜ばい☆」

「殴るぞ」

「だってさアルト、下から"ミシェル…ミシェル…"なんて可愛い声で呼ばれたら行くしかないじゃん?」

「誰が呼ぶかっ!!」

「本当に呼ばれたもん」

「もんとか言うな。……呼んでねーし……」

「本当?じゃ何の夢見てたんだよ」

「……………」

「ア・ル・ト……」

「ひぅっ!!」

「あれ、耳だけで感じちゃった?」

「ちがっ……んっ……」


ミシェルはアルトの耳にそっと口づけながら太股に手を這わせる。

「ねぇアルト…このまましよっか…」

「な…に……言って………んぅ……」

「好きだよ……アルト…」

「ん……ミシェル………れも…」

「え?」

「……………俺も……好き…」

顔を真っ赤にしながらそう告げたアルトに、ミシェルはキスの雨と快楽の波を与える。

















――ある夜の情事前の話。




END...

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