Eternal bonds1
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ぴんぽーん。
家のインターホンを目ざましに、私とオリオンは目を覚ました。
《おはよう……オリオン》
《……ふわぁ……おはよう、マイ。あれー?誰か来た?》
インターホンに応答したのは夕食を作ってくれた――友人なのか、家族なのか、未だによくわからない――女性。
「おはよう。早いねー、まだ9時前なんだけど」
『別に普通だろ。上がっていい?』
「んー、10分待っててねー」
向こうが何かを言う前に女性は通信を切り、私に服を投げた。
「はい。2分で着替えて、5分で朝食。残り3分で顔洗って、歯磨きとかちゃちゃっとしなさーい」
《なんと!?無茶な!!》
「え、え?」
「まーたあの子に色々文句言われるよ。はい、行動開始」
ぱんと彼女が手を叩くと条件反射というのか、着替え始めた。
着替えている間に、テーブルに朝食が出され、それを食べる。
んー、おいしい。
そして髪を梳かしたり身支度をしている間にあっという間に10分。
「遅い。マイ、寝てたな」
顔を見て最初に出たのは挨拶ではなく、見抜いていると呆れた彼の顔。
「わー、辛辣」
「お前も甘やかすなって言っただろ。病院にいた時と同じように生活する方が体にいいに決まっている。だから昨日、寝坊するなって言っただろ」
「……う」
《え、もしかしてそのために朝早くから叩き起こしに来たの?……どんな厳しい生活指導だよ》
「はいはい。ごめんね。ほら、入って」
彼を中に入れ、昨日と同じ場所に座った。