小説置場

□シスコン野郎
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イザークとフレイは兄妹でキラとフレイは恋人同士です。







この物語の主人公、イザークには2つ歳の離れた、可愛い、可愛い、妹がいた。しかし彼らは血が繋がっていないので、容姿は少しも似ていない。



二人の両親は彼らが幼い頃お互い子連れで再婚した。


フレイは出会ってすぐに2つ歳の離れたイザークを本当の兄のように慕い、いつでも後ろを付いてまわった。だからイザークにとってフレイは自分が守るべき存在であり、何よりも誰よりも大切な妹だった。




なのに。
その大事な妹はある一人の男によって奪われてしまう。



「イザーク、彼が私の彼氏のキラよ」



「はじめましてイザークさん」



思考がフリーズする。
見るからに仲よさげな感じでくっつきながら話している二人は兄の前だと言うのに見つめ合ったり、耳に良き吹き掛けたり、馬鹿やってる。



「ちょっと貴様こっちこい」



そう言うなりイザークはキラの首根っこをつまみ、玄関から外に放り出した。



「おとといきやがれー!!貴様のようないけすかない栗坊主に大事な妹は預けられん!!」



その日からイザークは妹の彼氏キラに様々な嫌がらせをするようになる。



イザーク、キラ、フレイは皆学年は違えども、同じ学校に通っていたので嫌でも毎日のように顔を合わせてしまう。



移動教室の途中でイザークはフレイとキラが一緒にいる姿を目撃する。



すかさず二人の間に割って入り、休み時間ギリギリまで二人の邪魔をする。



「イザークあっち行ってよ!」



なんてフレイに邪険にされてもイザークは負けじと彼らに食い付く。



「いいしゃないか。休み時間に兄弟愛を深めておく必要があるからな。」



「一方的な愛を押しつけるとかえって嫌われるだけですよ。」



やんわりとキラが嫌味を言う。



「貴様に俺達家族の事で口を出される覚えはないわっ!お前のような赤ん坊は家に帰って母親の乳房でも吸ってろ!」



「乳房ならフレイので間に合ってますから」


「もう、キラったらあ。エッチね。ふふふ。」



「こんのっっ野郎!!貴様今なんて言った!?」



「だからー、フレイの乳房吸「もう良い!!」



イザークはキラの言葉を遮り叫ぶ。



「明日から貴様の席はこの学校にはないと思え!!」


そう捨て台詞を言いながら、嵐は去って言った。



翌日キラの机は学校のゴミ集積場に[悪霊退散]の札が貼られ、投げてあったと言う。







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