短話ーミジカイ ハナシー


□無自覚行動
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「なーなー、王子にそのフードの下見せてよー。」
「ム。やだよ。」
「えー、ケチー。」

「ねぇ、ベル。僕にそのティアラ貸してよ。」
「うしし、やだね。」
「………。」

ここはボンゴレ暗殺部隊ヴァリアーの談話室。
そこで先程の会話をしてるのは金髪でティアラを着けている青年、ベルフェゴール と、目深に被った黒色のフードが目立つ子供、マーモン であった。

「見してよ。王子が頼んでんだぜ?それを断んの?」
「じゃあベルのティアラを貸してよ。」
「やだ。」
「じゃあ僕も嫌だよ。」

何時までもエンドレスに続く会話。
先の見えない平行線を二人は繰り広げていた。

「見してくれても良いじゃん。」
「貸してくれても良いと僕は思うよ。」

ムムッと微妙に緊迫した雰囲気の中二人は会話を続ける。

「何?王子に歯向かうの?生意気ィー。」

とニヤニヤと笑いながらスッとナイフを取り出すベルに対し、

「ちょうど僕も君の事が鬱陶しいと思ってたんだよ。」

と愛らしい声音で残酷な言葉を吐くマーモン。
パタンッと本を閉じる音が部屋に響いた。

今正しく、バトルが始まろうかとしたその時、
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