短話ーミジカイ ハナシー


□不器用な甘え方
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「…何でいんの…?」

金髪の髪をフワリと揺らせながら、自室へと帰って来た人物----ベルフェゴール は自分の布団の膨らみに気づき、警戒しながら覗き込むとそこに居たのは………

「……マーモン…。」

見つけた人物の名を力の抜けた様な声音で呼んだ事も知らずにスヤスヤと眠り続けるマーモンを横目にベルフェゴールは納得いかないかの様にバサッと乱暴にコートを脱ぎ、同時にハァと溜め息を吐いた。

「…大体何で居る訳?いっつも俺が行けば出て行けだの何だの言うくせに〜。」

寝ているマーモンのほっぺたをツンツンとつつきながらベルフェゴールは文句を言っていた。

「…王子、今任務から帰って来たばっかで眠いんだよね。…だから隣で寝ても良い?
………返事が無いから肯定ととるよ。後で文句言わないでね〜。」

うしししし、と独特の笑いをした後ベルフェゴールはマーモンの隣へと寝転んだ。
そして、幸せそうに眠りについた。

「おやすみ…マーモン。」


結果、抱きつく様な感じになり、起きたマーモンに怒鳴られるのはまた別のお話---。


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