おなご!

□こども
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突然ですが、エイジが子供になってしまいました。





「・・・どうする?テイル」
「どうしようもないね?メイル」

「ちょっと2人とも・・そんな投げやりな・・」
「「だって・・・・可愛いから問題ないでしょ?」」

「まぁ、そうですわね・・・」

「姫様!?」

「もう追手が来るとは思えませんし、きっと大丈夫です」
「いやそういう問題・・・もあるけど、違うんですよ姫様」

「あら、何が違うと言うのですか?ねぇ、エイジ?」
「ねー」

「・・・・」


ディアネイラに抱かれている小さな少女を囲む双子達。
その周りを他の待女達が囲んでいて
まるで誰かの初孫が生まれたような感じだ。

内心その輪に入りたいと思っていても
取り残されてしまったアネーシャは少し後ろでエイジを見つめている男に気付く。

「・・・・ちょっとイオラオス、あんたも何か言いなさいよ」
「・・・・・・・いや・・あのままで問題ないだろ」
「アンタまで!?」
「ここにいると勘違いされるみたいだな。俺があそこに行かないのは姫様がいるからだ」
「・・・そう」
「姫様がいなかったら妹を押しのけてでもエイジのこの腕に・・!!!」
「そこは私が止めるから無いわ」
「なんだと!?」

「だってあなた一番危険ですもの」

「・・・・・・」



冷やかに言い放たれた言葉に固まるイオラオス。
それを尻目に、アネーシャもディアネイラの元に駆け寄り

「エイジ〜v飴あげる」

「わぁ!あめしゃん!」


ポケットから取り出した飴玉でさっそく餌付けしていた。

今度こそ1人取り残されたイオラオスは
噂を聞きつけた艦長・・・父に肩を叩かれるまで固まっていたという。




(ありがち過ぎて困る始まり方)
 

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