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□不思議の国の修吾くん
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「少年と白兎」
「わ〜っ可愛いこの服!」
「ちょ待て、待って!何!?何なんだこの格好?!」
ある暖かい日の昼下がり。
修吾が妹の美優ちゃんと大きな木の木陰で休んでいると。
スタスタスタ
目の前を、つるつるの頭から白く可愛らしいウサギの耳を生やした瞭毅(東堂)さんが通過していきました。
「…………な、何だあの生き物…」
まあ可愛らしいウサギさん。待ってー、どこへ行くの?
好奇心旺盛な修吾は瞭毅さんの後を追いかけます。
「えっ追いかけないよ俺!?あんな怖いもの関わりたくねぇよ!てか立場的に追いかけるのは美優だろ!?」
「急げ急げ、遅刻だ遅刻だー(棒読み)」
瞭毅さんは何だかとっても急いでいるようです。首からぶら下げた懐中時計を何度も確認しています。
修吾がいくら走っても追いつけません。
「えっだってあんな普通に歩いてんのに…」
やがて瞭毅さんは木の根に開いた大きな穴にたどり着き、ぴょんとその中へ飛び込みました。
「………こ、これ不思議の国のってより、となりのトト」
どん!
「わぁああああーーーーっ」
待ってぇウサギさん!
ウサギに続き、修吾も真っ暗な穴に飛び込みました。
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