シリーズ
□14
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「うあっやっああっあっけぇとぉ…っだっヤダあ…っ」
「っく、彰宏…っは、すげっいい…っ」
「ひっあっあっあっあ…っもっ俺無理…っくうう…っ」
「はっ中に出すぞ…っ」
「ひああ…っ」
腹の中で圭人のモノがビクビクと跳ねる。
中の良いところを散々突かれまくってイカされて、あまりの気持ち良さと疲労感に俺はもうぐったりとシーツに突っ伏すしかなかった。
「隣の悪魔14」
いつも通り寝た筈が、気付いたら圭人にのしかかられてパンツもインナーも脱がされていた。
こいつまた人の寝込み襲いやがって…!本物の悪魔だお前は!
「んー気持ち良かったあ、スッキリ!」
上機嫌そうな圭人は、ベッドに俯せている俺の背中を噛んだり吸ったりして遊んでいる。
いって、いてえいてえっお前終わったんなら離れろよな…
まあ口に出そうもんなら殴る蹴るの暴行を受ける事が目に見えているため言わないが。
「あ、そうだ。なあアッキー、お前明日から暇?」
唐突な圭人の質問。
明日から?明日は金曜か。特に予定は入ってねえけど。
「ん、別に用はねえけど…」
「まあお前に夏休み中用事なんてあるわけないよな、聞いた俺が馬鹿だったわ。明日から知り合いが持ってる別荘行くから来いよ、女子のが人数多くてバランス悪いんだよな。」
何だと…!?酷いせりふだ。だが後に続いた言葉の内容が、それを霞ませるどころか無かった事にしてもいいほどのインパクトを持っていた。
知り合いが持ってる別荘…!?女子…!?
「ほ、本当か圭人!?俺も連れてってくれんのか!?」
「ドタキャンで人数減っちまったから仕方なくな。ブサメンなお前に声かけてやったんだぞ、御主人様に感謝しろ。」
「わ、分かった分かった!」
圭人に強引にひっくり返されるのに併せて頷く。
女の子と別荘とか凄え憧れパターンじゃねえか。
それにこの悪魔が俺を遊びに誘ってくれるなんて…っ
お前にも優しい心があったんだな、俺ちょっと感動してしまった。
「あ、でも俺、女の子と泊まりがけで遊びに行ったことねえし…だ、大丈夫かな?」
服装とか、話す内容とか、俺、外さねえでちゃんと出来るかな…
「っし分かった、ダメあっきーの為に俺が色々教えてやるよ。」
圭人が綺麗な顔でニッと笑う。
珍しく悪意の無い笑顔に俺の気分も盛り上がる。
マジで?お前が教えてくれんなら中々いけるかもしんねぇ。
「あ、ありがとう圭人っ」
「おう。教えてやるから上に乗れ。」
へ?
「うえ?」
「そ。ホラ、俺のもうスタンバイオッケーだから後はあっきーがやれよ。」
圭人が笑顔で指差す方向を見れば、圭人の股間で立派過ぎるモノが臨戦態勢だった。
えええ…!!
「お、俺もう嫌だ…っ」
「あそ、じゃあ女の前で恥じかきたいんだ。俺はそれも楽しいから構わねえけど?」
ニヤニヤ笑う圭人に泣きそうになる。
結局圭人に引っ張られるのに逆らえず、その腰に馬乗りにされる。
「力抜いとけよ…?」
「う、ううあっ」
強引に後ろに宛がわれた硬い熱に、俺は息を呑むしかなかった。
「圭人おっそーい!待ちくたびれたじゃんっ」
「はは、わりわり。いやー、こいつがトイレから出て来なくてさー」
ケバいギャル系女子二人に囲まれた圭人がとんでもない言い訳を口にする。
馬鹿な。遅れたのはお前が寝坊した挙げ句に朝からまた俺に突っ込んできたせいだろが…!
今朝。聞いていた出発時間が近付いてきても起きる気配の無い圭人を起こしに行ったら、寝起きの圭人にそのままヤられてしまった。
信じられない話だ。
それでも俺は怠い腰に痛むケツを我慢してこの悪魔に準備させてここまで引きずってきたというのに…
つかマジで昨日の今日で腰が…つか下半身が痛え
圭人の言葉を受けてか女子二人が俺を見てきた。
一人は長く明るい茶髪の女の子。長い付け睫毛にアイラインの太めのメイク。大きなゴールドリングのピアスをしている。
もう一人の子もメイクは同じ感じで、ミルクブラウンの肩までのボブヘアー。こっちの子の方が少しポチャッとしている印象だ。
二人は俺をチラチラっと見て目を逸らすと、そのまま圭人に抱き着いた。
「この人が圭人のダチ?なんか怖ぁい…」
「うちらのこと睨んでない?」
女の子が俺を窺うように見上げて口々に言う。
へええ!?俺睨んでねえし!
いやちょっとジロジロ見すぎたかな、目付き悪くなってたのかもしれん…
「あーあいつもともと目付き悪いんだよ、気にしねーで。」
女の子二人に抱き着かれたままの圭人が笑う。
もともと目付き悪いって、そんな。
「はーマジで言ってんのか!?お前今更どうすんだよ!…はー!?もういいわ!」
そして突然声を荒げたのは、今日行く先の別荘の持ち主であり車を運転してくれる男の人だった。