シリーズ

□21
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「ね、アキ兄お願い。俺、ちゃんとイイコで留守番も頑張るから。今日だってアキ兄と二人きりだっていうのが嬉しくて、ダチとも何にも予定入れなかったんだよ?ね?アキ兄、好き、ね……」

「……っうあっ」

微かに伸び上がった和浩が、俺の耳にキスしながら言ってくる。
ゾクっときてしまい、俺は身体を盛大に跳ねさせて焦って和浩の顔を手で突き放す。
で、それで放してしまった和浩の片手が、素早い動きで俺のチンコを玉ごと包んだ。
お前何してんだマジで!?

「こら、やめろって……っ」

「アキ兄も早く気持ち良くなっちゃおうって。ね」

「んんう……っ」

「アキ兄、大好き……ね、俺アキ兄に褒めて欲しくって最近ベンキョも頑張ってんじゃん、センコーがさ、今のペースなら北高狙えるって……俺今ヤらせてくれたら、マジで北高頑張るから、本気だよ?」

とうとう硬くなり始めた俺のチンコを扱きながら、和浩が語る。
え、え……?お前それ本気か?でも確かに、お前最近割といい感じのテストの点数とってるし……

……………

「ほ、本気か……?」

「本気!マジマジ!チョーマジでヤバいぐらいマジ!」

「俺としたら、北高目指す、のか……っは、扱くなって……っ」

「目指す目指す!本気で行きたいし北高!アキ兄と同じガッコ行きたいもん!」

俺は馬鹿だと自覚している。弟をこんな手法で釣ってはいけないと、分かってる。

しかし………!

「……っ約束だからな……」

「……!も、勿論!」

叫ぶように言った和浩が、俺の肩を掴み強引に振り向かせる。
続く噛み付くようなキス。性急に割り込んできた舌に途方もない罪悪感を覚えつつ、俺は和浩を受け入れた。
こいつつい最近まであんな勉強嫌いで酷い点数だったんだ、どんな場面の言質でも、とっとくに越したことはない

和浩の舌が、俺の舌を絡め取ろうと口の中で暴れている。
クチャクチャと酷い音が、耳に響く。
てかこいつっキスしつけえってか、良く俺にキス出来るな……!

「ん、ん……っんふ……」

「ん、はあ……アキ兄、ね、こっちきて……?」

「はあ、ん……っ」

和浩に促されるまま、俺はマットの上に足を開いて横になった。
和浩が俺を上から見下ろし興奮にギラついたような目で喉を鳴らしたのを見てしまって、あまりのいたたまれなさと羞恥に顔を反らしてしまう。


「やっぱやらしいアキ兄……男だしガタイもいいのに、何でこんなヤらしいんだよ……」

「……っお前の目が悪いからだろ」

「そう?俺春の健康診断で視力2だったけどなぁ」

「……あっ」

覆いかぶさってきた和浩が、俺の首筋から舌を這わせ、乳首にたどり着きネットリと舐め上げてくる。
片手は内股を摩っていて、その手がそのまま尻の穴にスライドした。

「ま、あっカズ……っ」

「ね、アキ兄、こっちも弄っていいよね?ボディーソープで大丈夫かな」

「し、知らねぇ……っ」

俺と和浩の息も、すっかり乱れている。
ボディーソープを手にとった和浩が、ヌメリを俺の穴に塗り付けるように手を動かしてきた。
立てた膝の間、座っている和浩の視線が、そこにばかり注がれている。
何度か穴をマッサージでもするように押したあと、和浩の指がぬるんと入り込んできた。
いきなり二本入れたらしく、痛みに呻いてしまう。

「ぐ、う……っあ、痛ぇ……っ」

「あっゴメンアキ兄、やっぱいきなりは無理?きついもんなぁ、アキ兄のココ、ホントいつでも狭い……」

和浩がそこばかり見てにやけている。くちゅくちゅとボディーソープがいやらしい音を立てて、俺は弟に晒している恥ずかしい格好といい穴に出入りする指の感覚といい、もうどうしていいか分からない。
和浩の指が、段々と奥に入り込んでくる。腹の方を探る動き。

ま、待て、そこは!

「っう、あ……っ」

「ここ?」

「……っや、そこっうんん……っ」

「アキ兄身体びくつかせちゃってカーワイ。穴もひくひくしてる」

「あっ馬鹿……っ拡げんな……っ」

「拡げないと入んないし、こんな狭いとこ」

笑う和浩が、二本の指を開いて俺の中を圧迫する。
グチュ、と鈍い音。和浩の指が集中的に前立腺をマッサージしてきて、腹から湧くような快感に腰が跳ねてしまう。

「はっあ……っかず……っあ、あ……っ」

「アキ兄中ホント気持ち良いんだ、ホラ見なよ、アキ兄のチンポびんびんじゃん」

「!馬鹿言え……っひあ……っ」

「あーマジすげ、中あったかくってとろっとろ。もっと太いのが欲しい欲しいって、指きゅうきゅう締め付けちゃってんの、わかる?」

やけに余裕がない顔でそれでも笑う和浩が、俺の完全に立ち上がったモノを悪戯にしごきながら、穴を指で掻き回す。
ぐるりと指を回されて、情けない声が引っ切り無しに漏れてしまう。


 
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