シリーズ

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「っは、すげ…っこれやべ…!うう…っ」

「は、早く変われよ橘!」

「っひっあっ桜澤君…っそんな吸ったら…っんんん…!!」

床に四つん這いで這わされ、口にも肛門にも未熟な雄をねじ込まれた桜澤。
それに群がる三人は、あまりの快楽にすっかり理性を無くし、夢中で喘ぎ腰を振っている。


何度目か、桜澤の口で果てた少年が、その萎えた性器を引き抜いた。


「ね、もっと…っはあ…んっもっとぉ…っ」

「っはっお、桜澤君…っ」

自分に突き入れている少年を振り返り、腰を押し付け強請る。
白濁の精液にまみれた桜澤の表情は朱に染まり酷く淫猥で、それまで女すら抱いた事のない少年達はひとたまりも無かった。

快楽に濡れた黒曜石のような瞳は、魔力すら放っているような気がしてくる。

とうに限界は越え、振り続けた腰も悲鳴を上げている。

しかし、熱が収まらない。
男のツボを知り尽くした口淫が、密着し絡み着くうねる粘膜が、恐ろしい程に甘い桜澤の喘ぎ声が。
少年達を魅了し、放さない。

煽られるように腰を前後に振り、柔らかく熱い肉を掻き回す。


「はっやああ…っあっん…っいい…っ奥ぅ…っ」


「っは、桜っ澤くん…っここ?ここ…!?っあ」

「あっん…っそこ、すげっいい…っああ…!?」
「す、すげーヤラシイ桜澤君…っね、乳首とかも気持ち良いの…?」

「はっひぁあん…っ」

「か、可愛い…っ感じてるんだ…」

少年達は、いつの間にか桜澤を良くする為に体を動かしていた。

仰向けに桜澤を返し、残りの二人が淡く色付く乳首を舐めまわし、立ち上がった性器をぎこちない動作で扱き上げる。


「あっひあっあ…っも、もっお…っ」

ガクガクと震えだした桜澤の頬を、突き込んでいる少年が愛おしげに撫でた。

「お、おっさわ君…っは…っあっ僕も…っ」

「ね、いくとこ見せて?」

「あっあっあ…っ」

「うわ、桜澤君のチンチンびくびくいってる…」

「あっくぅう…っ」

「ああ…っっ」


桜澤が、初めて達した。
その締め付けに、もう何度少年達に汚されたか分からないそこに再び熱い精が叩き付けられる。


「ん───っは、はっはぁ…っ」


達し、潤んで焦点の合わない目で天井を見上げる桜澤の体が、ピクピクと震える。
その白い肌は桃色に染まり、何度も汚された肛門かはヒクヒクと痙攣し、その度に白濁を溢れさせた。


「っはあ、桜澤君…っ」

再び、その肌に誰ともなく手を這わせる。

「っふ、元気だなぁお前ら…」

桜澤は、ニヤリと笑っただけで拒絶すらしなかった。







「っご、ごめんっごめん桜澤君…っ」

「へ!?何長野、お前まだいたの!?」


桜澤を散々蹂躙した生徒達は、たまたま鳴った呼び出しのアナウンスに呼ばれた事をきっかけに我に返ったのか、逃げるように立ち去っていった。

取り残された桜澤が、己の体の惨状に溜め息を吐き体を起こすと、そこには何とまだ長野が立っていたのだ。

「お前も行った方が良くね?あいつら友達なんだろ?」

あぐらをかき、頭を掻きながら桜澤が長野を見上げる。
桜澤がぎょっとした顔をした。
長野は目から大量の涙を溢れさせている。

「おおお!?お前どうしたんだよ!?」

おろおろと手をさ迷わせる桜澤の前に、長野は泣いたまま膝を着いた。

「ぼ、僕を殴って桜澤君…!」

「え?な、何で!?」

「だって…!僕のせいだ…!ぼっ僕っあいつらが桜澤君にこんなことするつもりだったなんて、知らなくて…!こんなっこんな…!本当にごめん…!!」


泣きじゃくる長野を見る桜澤の目が見開かれ、そして穏やかに細められる。

震える長野の肩に軽く手を乗せると、その体がビクリと跳ねた。



「俺さ、本当はもっと酷くされるのが好きなんだ。」


「え…?」

今度、目を丸くしたのは長野だった。

その前で、裸のままの桜澤が水道で体を洗い始める。

「ちょっと期待したんだけどなぁ、あいつら童貞っぽかったし、そりゃ無理か。」

ハハハと照れくさそうに笑いながら、桜澤は衣服を着込んでいく。

洗ってしまった為に、普段立てられている黒の頭髪は自然なまま寝ている。

場違いな程に普段と変わらない態度の桜澤に、長野の唇が戦慄いた。

「おっさわ君…?君、なん、で…!?」

がっと、その肩を掴み、揺する。

「どうしてそんな平然としてるんだよ!?桜澤君あいつらにレイプされたんだよ!?無理してるなら止めてくれよ!僕をっ僕を殴って───」



「長野。」



桜澤が一度目を閉じ、次いでゆっくりと瞼を上げる。
その漆黒の瞳は、長野を見ているはずなのに何も映していない。にも拘わらず、曇りが一切無く澄んでいるように見えた。



 
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