シリーズ

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「ごっごめんなさい飛鳥兄ちゃん…!本当にごめんなさい…!」

「謝れば済む問題か!?何でお前はそんなにお人好しなんだ!」

ひいい!そんなこと言われても…!
つか別に俺お人好しってわけじゃ…っ

「うぅっお、俺だって高校に入ったらあんなふうに虐められるなんて知らなかったんだよ…っ」

涙ながらに、いや泣きまくりながら飛鳥兄ちゃんに言えば、深いため息を吐かれる。
どうしよう。全部素直に言ってみたは良いものの、絶対に飛鳥兄ちゃんに幻滅された…っ

「だから、俺がお前に今まで教えて来ただろう!?自分の身は自分で守れって、男は強くなきゃいけないって…!結局無意味だっじゃないか!」

胸倉を掴んまれたまま揺さぶられ、俺は飛鳥兄ちゃんの言葉を聞いて更に凹んだ。
そうです、飛鳥兄ちゃんに散々叩き込まれてきた事です。

「お前を何とかしなきゃと思ってあんなに厳しくしてきたのに、お前は何をやってるんだ!圭人に始まり高校のクソガキ二人、それに見ず知らずのオヤジにさっきの優男だと!?」

「ほっ本当にごめんなさい…!」


「謝って済めば俺はこんなに怒らないんだよ!」


「はぃい…!」

鼻水まで流れてきてとんでもないことになってきた。

「俺もっ駄目だと思うし嫌だから抵抗するんだけど…っ何かっ最後は流されちまって…っ」

うわもう黙れ俺の口。
かつてないほどに墓穴掘りまくりな言い訳を述べながら俺は自分に絶望した。
俺って何でこんなに頭悪いんだろう…

そういや飛鳥兄ちゃんにも昔から言われてたっけ。
お前はもう少し賢く生きないと駄目だとか何とか…

「彰宏…分かった。」

若干眉根をしかめた飛鳥兄ちゃんが溜め息と共に言う。

「俺がお前を鍛えてやる…脱げ。」

真上から言い放たれた台詞に、俺は固まった。








曰わく、「俺が最後まできちんと拒否できるような性格になればいい」ということで、飛鳥兄ちゃんが特訓してくれることになった。

責任感の強い飛鳥兄ちゃんらしい言葉だ。
だがしかし…

「あの、飛鳥兄ちゃん…」

「何だ。」

「えと、何をするんでしょうか…?」

飛鳥兄ちゃんの涼しい無表情な顔に必死に問う。
言われるがまま裸になった俺に覆い被さっている、飛鳥兄ちゃんに。


「彰宏、お前は最後、何だかんだで気持ちよくて流されてしまうんだよな…?」

「う、うん…」

「だから、今から特訓するんだ。いいか。これから俺に何をされても、絶対に流されるな。拒みきってみせろ。」

飛鳥兄ちゃんの目が本気だ。
これは喧嘩のやり方とか野球とか格闘技とかを教えてくれた時の顔だ。
心して掛からねば酷い目に合う…!

「は、はい、分かりました。」

「流されて強請ったりしたら、そのまま絶縁だからな。」

「え!?」

そっそんな!大好きな飛鳥兄ちゃんと絶交とかは絶対に嫌だ…!
つか、何する気…

「わっ!?」

飛鳥兄ちゃんの顔が胸に近付く。
乳首に、濡れた柔らかい感触。
飛鳥兄ちゃんが乳首を舐めている。
え何この状況!?

「ちょちょちょちょっ飛鳥兄ちゃん何を!?」

「だからトレーニングだ。お前が快感に流されないようになる、な。」

「っあ…っ」

ねっとりと乳首を舐め上げられ、ゾクリと体が震えた。
うう、俺、飛鳥兄ちゃんに凄い迷惑かけてる…
飛鳥兄ちゃんは顔が凄く綺麗で、それこそ男女問わずモテる。
同じ系統の顔の圭人は性格がアレだから男には全くモテないけども。

飛鳥兄ちゃんはたまに、変な勘違いした男に迫られては「男が男をどうこうしようなんて頭がおかしいんじゃないか」とか言ってたし…
そんな飛鳥兄ちゃんが、俺を更正させる為にこんなことまでしてくれてるんだ。

ここで頑張らないと俺、人間として最低だ。

「くっんん…っ」

漏れ出そうになる声を必死に殺して、シーツをキツく握り締める。
ああでも駄目だ、拒否しないと。嫌がらないと駄目なんだ。

「やっ嫌だよ飛鳥兄ちゃん…っこんな…っ」

「本当か?体は凄く悦んでるみたいだけどな。」

「…っうぅ、」

正直、さっきまで真っ最中だった俺の体はちょっと乳首吸われて撫で回されただけで簡単に熱くなってしまっている。
でも俺、今回は本気で嫌がらないと。
じゃなきゃ、ホモ嫌いな飛鳥兄ちゃんがこんなことまでしてくれてるのに申し訳が立たない。

「感じ易すぎだお前。乳首舐めただけじゃ、女だってここまで感じないぞ。」

「はぃい…っんっ」

飛鳥兄ちゃんの綺麗な手や唇が俺の体を撫で回し、触られてビクンと跳ねる場所を探り当てては執拗に刺激を与えてくる。
うう、飛鳥兄ちゃん気持ちよすぎる…っ


 
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