ノベル

□王に仕える者(ややエロ)
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イラ…
イライラ…

PM11:00を過ぎた…
おかしい

いつもの遊戯なら、夕方だろうが昼間だろうが俺が嫌がろうが、二人きりになれば、不埒な行為に及ぼうとしてくるのに

どうしたというんだ…今日は…
俺が上着を脱いでいても何もして来ない

「…俺のターン」

今こうして、卓上でデュエルをし続けている
何を企んでいる?

なにか様子がおかしい訳でもない
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海馬がしきりに俺の様子を窺っている

何もしてこないから
不思議に思っているのだろう

いつもはあんなに嫌がるくせに
気になるのか?

今日は手を出してやらない
お前から求めてくるまで
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――12:30

「遊戯!」
「なんだ?」
まるで分かっていないというように、とぼけて聞き返す
何を企んでいる!

「今日の貴様はおかしい」
「別におかしくないぜ」
ニヤ、と口端を上げる
「クッ…!!」
「おかしいのはお前じゃないのか?」
「何!?」
ぐっと手首を掴まれ
引き寄せられる

「なっ…!!」
遊戯のふところに、倒れ込む形に。
「瀬人」
「!!」
耳元で呼ばれ
なぜか顔が熱くなり
金縛りに合ったように、動けなくなる
いつもこうだ
まるで、生まれる前から体が知っていたかのように

「呼ぶ…な!」
おかしい
自分の体のはずなのに
俺の体じゃないみたいだ

体が勝手に、遊戯を求めて、擦り付きたがっているようだ
「どうしたんだ、海馬」
そしてあっという間に、俺はソファーで遊戯に押し倒されていた

遊戯に、上から見下ろされる

俺よりもずっとチビのくせに…
この威圧感はなんだ…!?

「離せ、離せ…!」
「お前からすり寄って来たくせに」
「ッ、ン…!」

いきなりキスをされて、深く、とろけるようなのをされる
「ふ、ぅン…ッ///」
武藤遊戯の中に現れて、そんなに長い年月は経っていないはずだ

なぜコイツは、こんなに手慣れているんだ…?
「ぁ…」
撫で、触られ、勝手に声が出てしまう

何十、いやそれ以上の相手をしてきたかのような手つき
「ふッ、ぁん」

逆らえない…
ただの人間には無い
この迫力はなんだ…!



「ゃ、ゆうぎ、嫌だ…」
腰を、これ以上上げられないというくらい上げさせられ、顔をソファーにうずめ、俺は惨めな体制を取らされていた

遊戯は俺の言葉も聞いてくれず、無理矢理自身を押し込む
「ヒッ、ぁ、あ―――」

俺が痛がる素振りも楽しむように、遊戯はゆっくり出し入れを始め、次第に俺の奥を突く
「ぁ、ァ、ァア――遊戯――…ッ」

奥を突かれ、俺が何度吐精してしまっても、遊戯は自分がイくまで、動きを止めてくれなかった

遊戯をイかせる為だけに、使われているようだった

この俺様が…
社長の俺が…
まるで遊戯の奴隷ではないか…

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