幸せ家族計画Ⅱ
□え
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「何やってんの？」
某中学校、二年生のとある教室。
そこで机に向かい勉強している少年――不二裕太に投げかけられたのは、クラスメイト兼友人である、雲雀リョーマの不思議そうな言葉。
それに彼は、顔も上げずに素っ気なく答える。
「テスト勉強」
「何の」
そう言って裕太の背中に背中を預け、体重をかけてきたのはこちらも同じくクラスメイト兼友人の黄次ベルフェゴール。
「次の時間の小テストのだよ」
しかしそんなちょっかいなど気にすることなく―なんせこんなことは裕太にとっては日常である。とりあえず微笑ましいと見守るそこの女子、助けようとしろよと内心思いつつ―ルーズリーフに繰り返し繰り返し英単語を書いていく裕太。
「えーいいじゃんそんなのしなくて。ゆーたも一緒に話そーぜ？」
しかしそれが気に食わないのか、ベルフェゴールはどしどしと背中を跳ねさせ、リョーマはムッとした表情―その瞬間今それ見て顔赤らめた奴後で絞める、と裕太は決意した―を浮かべた。
「そうだよ、」
英語なんかわかんなくても生きていけるって。
(英語ペラペラのお前らに言われても説得力ねえよ!)(わーゆーたが怒ったー)(あ、チャイム)