幸せ家族計画
□う
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「……で?」
空になったチョコレートのアイスの箱を見ながら見下ろせば、面白いくらいにビクンと跳ねる4つの肩。
「アイスは1日一個って言ったよね?」
雲雀家のルール。
それは子供達を引き取った際、子育てなんてしたこともない恭弥と骸が、友人であるディーノまで巻き込んで作ったものである。
「…………」
「…………」
恭弥がジッと四人の小さな頭を見つめても、返ってくるのは沈黙だけ。
「た……べて、ないもん」
沈黙に耐えられなくなったのか、やっとそう言ったのは、八歳の亮。
それに景や綱吉、リョーマまでもがコクコクと頷く。
「……あのね、」
それに恭弥はため息をついて。
嘘をつくなら口許拭ってからにしようね。
(っていう時の写真です)(懐かしいね)(んな写真撮るなよ!)