幸せ家族計画
□な
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雲雀恭弥が4人の子ども達を引き取り、彼らとそして友人である六道骸とともに6人で暮らし始めたばかりの頃。
風紀財閥にある彼の執務室へとやって来ていたディーノは、しばしの間思いつめたような表情でじっと黙り込み、かと思えば顔を上げ。
真剣な声で恭弥の名前を呼んだ。
「――恭弥」
「なんだい?」
しかし一方の名前を呼ばれた方はといえば、書類から顔を上げることなく片手間に返事を返し。
しかし続けられた言葉に、実は室内にいた骸と同時に思わず間抜けな声をあげた。
「―――ツナ、俺にくれねえ?」
「「……はあ?」」
「何突然訳の分からないこっ言ってるのさ君」
「4人もいるんだし1人くらいいいだろ?」
「いやいやホントに何言ってるんですか君」
呆れた顔をする友人2人を気にすることなく、ディーノは真剣な表情のまま言葉を続ける。
「もう最近あいつが可愛くて仕方がなくてさ」
「まあそれは僕も認めるけれど」
「君も何言ってるんですか恭弥くん」
1人冷静に骸が突っ込むものの、親ばかパワーを発揮する2人は止まることはなかった。
何回も起こしたのに起きなかったのはお兄ちゃんでしょ?
(って言うツナの夢見ちまったんだよ)(うちの子はまだお嫁にはあげないよ)(いやまず綱吉くんは男の子ですから)