幸せ家族計画

□ね
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――雲雀家に、ペットが増えました。



「小鳥?」



「ええ、この間ベランダに。ケガをしていたので手当てをしていたら、なつかれちゃいまして」



そう言う骸の視線の先には、子供たちに囲まれた、一羽の黄色い小鳥の姿。

それを雲雀が目で追うと、その小鳥には確かに羽に包帯が巻かれていた。



「子供たちも気にいったみたいですし…飼っても、構いませんよね」



久しぶりに我が家に帰った大黒柱である母、恭弥に尋ねる骸の言葉は、問いかけというよりむしろ確認である。


なんだかんだ言って子供たちに甘く、そして自身も動物が嫌いではない恭弥が、ダメだと言うわけがないと分かっているのだろう。



「カルピンが食べなければね」



それに、肩をすくめてちゃかしながらも、骸の予想通り否とは言わぬ恭弥。

それに骸はクスリと笑みをこぼした。



「大丈夫です。そこら辺は、リョーマがちゃんと言い聞かせてありますから」



その言葉に、飼い猫を雲雀家の誰よりも愛している次女のその様子が簡単に頭に浮かび、恭弥も自然、頬がゆるむ。



「それで?名前はもう決まってるのかい?」



「ええ、満場一致で」



「へえ…どんな?」



それに、骸はにこりと爽やかな笑みを浮かべ、



「雲雀家の鳥ということで、ヒバード、と」



キッパリハッキリ、言い切った。






ねえ、誰かもっとマシなネーミング・センスの人いないの?

(良いじゃないですか分かりやすくて!)(まあ、可愛いけどさ…)


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