title book

□Valentine Kiss
1ページ/2ページ

ちゅーしましょ?


リクエスト企画作品
【Valentine Kiss】


『今日はバレンタインです。大好きな人、お世話になった人や大事な友達に、想いの篭った手作りチョコをプレゼントしましょう』

『甘いものが苦手な相手なら、ビターチョコや甘さ控えめなクッキー、思いきってキスを贈るのもいいんじゃねぇかな!』


いつものじかん、いつものばんぐみを、てれびのまえにあつまってみんなで見ているときだった。
きいろいお兄さんとみどりのおねえさんがばんぐみのおわりにそう言っていた。

ばれんたいん。

『大好きな人、お世話になった人や大事な友達に――』

かんがえることはみんな同じ。
かおを見合わせたおれさまたちのあたまには、わらってあたまをなでてくれるご主人さまのかお。
そのご主人さまはおでかけしていて、きょうはゆうがたまでいない。

これは、やるしか、ない!

おれさまやコジュのだんなをひっとうに、はりきってもりあがりだすユキのだんなたち。
ただナリのだんなだけはきょうみなさそうにいつものひなたぼっこすぺーすに行ってしまった。
まあ、いいか。チカのだんなとけんかされてもじゃまだしね。


「(ちょ)こ」

「(だいどこ)ろ」

「(ざいりょ)うは?」

「………(さが)す」


コジュのだんなとはなし合って、まずはざいりょうをさがすことにした。
たべものはぜんぶだいどころにあるから、みんなでさがそう。そう思ってだんなたちとだいどころに行った。

それからは、見つけただんごをユキのだんなに見つからないようにしたり、見たことのないどうぐがあったり、ユキのだんなとチカのだんながあそびだしてコジュのだんなにおこられたり、マサムネのだんながころんだり、まあいろいろあった。
でも、かんじんなものが見つからない。
どうしよう、とコジュのだんなとあたまをかかえる。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ