青春学園 ☆ ROOM

□★誘って誘われて
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 【誘って誘われて…】



最近、
彼の部活のない日は
図書館デートが
日課になってた。


『そろそろ
閉館の時間になるね』
『そうだな、
今日はこれくらいにして、帰るか』
『う、うん』
『…』

本を棚に戻そうと、
棚に向かう途中、


『まだ帰りたくないよぅ』

彼の服の裾をつまんで
呟いてみた。

『…ん?』
『…』

彼は、何も言わず
私の頭に軽く手をあて、
ぽんぽんと撫でた。


『…国み…ん』

彼の名前を呼ぼうとしたら、
そっと唇を塞がれた。

人が疎らな図書館
誰かにみられないように
彼は、通路側に背を向け、私を抱きしめた。

『まだ時間はあるな
…後、少しだけ、
こうしていようか
お前が望むなら…』
『…国光…』
『それ以上、
何も言わなくて良い
我慢出来なくなる』


今度は私から、
彼の首に手を回し、
唇を重ねた。

ゆっくりと
何度も
お互いを感じるように…


私と同じ気持ち?

だったら良いのに…


〜FIN〜

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