立海大 ☆ ROOM

甘い罠に誘われて
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甘い罠に誘われて






もうすぐ終わりを
告げようとしている夏


そんな中
今夜は
花火大会が開催される


友達に誘われて
待ち合わせしてたんだけど
いくら待っても皆が来ない…。

『あれ?
私、待ち合わせを
間違えたのかな?
嘘〜』

慌てて
友達に電話しょうと
携帯を取り出した瞬間
逆に
携帯が鳴り響いた


携帯画面は
非通知?


誰だろうと
恐々電話に出たが
電話の向こうからは
聞き慣れた友達の声が
聞こえてきて
ちょっとホッとした。


「もしもし、何やってるの?」

『ごめん、
駅にいるんだけど
今何処?
そっち行くから』

「学校の屋上にいるから」

『…屋上?
なんで、
海で見るんじゃなかったけ?』

「海だと人が多いし
学校の屋上でも
花火見えるんだって」

『そうなんだ』

「じゃ、後でね」

『うん』


そう会話を終えると
学校へと向かった。


ちょっと
お洒落して
浴衣着て来たんだけど

急ぐ時には、
ちょっと具合が悪く
少し着崩れそうなのを
気にしながら
先を急いでいた

学校は
真っ暗で
ひっそりと静まっている


『本当に
ここで良いのかな?
誰もいないみたいだけど
…とりあえず、
屋上いかなくちゃ』


そっと
開いている入口を探し
校内へと忍び込んでいく


なぜか
情景反射なのか
当直の警備員さんに
見つからないように
暗い廊下を渡り
屋上へと
階段を昇っていった。


「なんかスリル有りすぎ…」


最上階に辿り着き
屋上への入口の
ドアを開けて外に出ると

辺りには
誰もいなかった

代わりに
夜空が広がって見える


『わぁ〜綺麗』

『ここが
1番の特等席だからのぅ』

『えっ?』


後ろから
声が聞こえてきたと同時に
「カチャ」と
聞き取れない程小さな音がし
その前に彼が立っていた


『やっと来たか
待ちくたびれたぜよ』

『に、仁王君
どうしてここに』

『フッ、
もしかして、
お前さん信じてたのか
待ち合わせ場所がここって』

『だって、友達が…』

『友達って
確かこんな声だったか?
「もしもし、何やってるの?」』

『あー!まさか…』

『そう、お前さん
まんまと騙されたんじゃな、
この俺に』

『なんで分かったの
私が待ち合わせしてたの』
『お前さん
時間を間違えたじゃろ?
あいつらに頼まれたんじゃが』

『じゃ、
なんで嘘教えたの?』

『さぁ〜、
なんでかのぅ〜
当ててみんしゃい』

『わかんないよ、そんなの
私、
友達のところ行かないと
待ってるかも』


入口の方に戻ろうとしたが
彼に行く手を阻まれた


『二人きりに
なりたかったて言うのは
どうじゃ?』

『なんか嘘くさい〜』

『酷いな、
こう見えて
結構、傷つくんじゃけど』

『もう、
冗談ばかりなんだから』

『もし、
行くなって言ったら?』

『仁王君?』

『それに
そのドアには
鍵が掛かってるんぜよ』

『えっ』

『鍵はここじゃ』


鍵を振り回しながら
不敵に微笑んだ

『あけてくれると
嬉しいなぁ…だめ?』

『どうしょうかの〜』

『意地悪〜』

『分からんか?』

『…何を?』

『ふぅ、仕方ないのぅ、
お前さん自体に
教えてやらんといかんな』

『えっ』


彼は
ゆっくりと私に近づき
後ろから抱きしめた。

『!!』

『そんなに浴衣着崩して
俺を誘っとるん?』

『違うもん、これは』

『…ん』


彼の吐息が耳元にかかり
その唇が私の耳を
なぞり滑り落ちて
首筋にも唇が踊り始める


『…あっ…』


彼の指が肩にかかり
浴衣を
ゆっくり
下ろし開けさせた


浴衣から、
乙女の膨らみが現れる

現わになった
2つの柔らかい膨らみを
彼は包むように触れた。


『ぁ…ぃゃ』

『いや?
こんなに感じとるのにか?』

更に
膨らみの先を悪戯し始める。

『ぁ、ゃぁ…ん…』

彼の片手が膨らみを離れ
浴衣のはだけた部分から
中のふとももへと
外側から内側へ
そして
秘密の部分に
指を忍ばせていく。


『あっ、あ…ん、ぁあ…』

感じ易いスイッチを
何度も何度も弄び
その先の深い中までも
狙い始めた。

彼に
触れられていく身体の部分が
熱くなり立っているのも
やっとで
いつの間にか
金網に手をかける体勢に
なっていた。


『そういう
体勢が好きなんじゃな』

『ち、違うもん』


彼は私の頬に手をあて
そのままの体勢で
振り向かせ唇を重ねた

舌を絡み合わせ
求められるままに
答えていた


『今日は
我慢するつもりだったんじゃが
どうやら無理みたいぜよ』

『…に…お…くん』

『好いとうよ、お前の事』

耳元で優しく囁かれ
私の身体は
また一段と熱を帯びる

浴衣の裾が
めくられたように
はだけ
身体に浴衣が
乱れ纏わりつく姿に変わる

そんな姿の私に
彼は奥深くまで
入り込んでくる



同時に花火が
夜空に咲き始めた。


花火の音に消され
私の声は
周りには
聞こえなくなっていた。


『花火が止むまで
お前と
こうしていたいんじゃ
このままずっとな』


そう言うと
彼は
何度も私の中を
掻き回していく。


彼を感じ
熱を帯びた身体は、
花火の様に
咲き乱れながら
頂点に達していった


真夏の夜に
彼の甘い罠に誘われて



何度でも
堕ちていくのだろう



もう逃げられないほどに…



〜FIN〜

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