☆跡部王国 2☆

□はじまりはいつも突然に…
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恋は突然に訪れる。


なんの前触れもなく…



桜の花が
咲き誇ろび
花びらがベールのように
周りを包み込みながら
ゆっくりと舞い散る

そんな中、
ふと
目の前に彼が現れた

まるで、絵画みたいに
彼の周り一部分だけ
切り取られ
クローズアップされていく

そんな彼に見取れて
立ち尽くしている私に
擦れ違い様
彼は、
ゆっくり
顔を近づけてキスをした


そして
微笑しながら囁く。


『ぼーとしてると
今みたいに
襲われちまうぜ アーン?』


そう言いながら
彼の視線が、
ゆっくりと後から
私を通り過ぎて行った


唇には、
彼と重なり合った感触が
まだ残っている


慌てて振り返り
その後ろ姿を
目にした瞬間から
私は彼に恋をした。



そして

桜の花びらと供に
新しい恋の物語が
綴られていく…。




〜FIN〜

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