蝶結びチョウムスビ
□意義あり、デス!!
2ページ/8ページ
「「「ハァ………ッ」」」
異口同音、とはちょっと違う気もするが、まさに同じタイミングで、
アレン、リナリー、リーバーの口からため息が漏れた。
「アレン君…よくも僕のリナリーをデートに連れ出す許可を僕に頼めるねぇ…??」
良い度胸じゃあないかい…と顔が言っている。背景には何故か修羅が浮かんでいる。
…もはや人外だこの人。
イノセンス無しでAKUMAに勝てるんじゃってくらいの邪気と殺気を浴びながら、リーバーは思った。
さて、このままでは状況についてこれない人も多いと思うので、
大まかにこの場の状況を説明させよう、アレンに。
「押し付けですか…」
嫌、ただ単にめんどいだけです。
「そ、そうですか」
はい。てことでサクッとどうぞ。
「…ハァ…実はさっきリナリーと廊下で偶然会ったんです。
二人とも任務ないし、暇だしでじゃあ、外出許可でも貰おうかってことになって。
で、二人してコムイさんに貰いに来たのはいいんですけど…」
コムイさんにデートだと勘違いされて、冒頭に戻る…っと?
「その通りです」
「なぁ、アレン。こーゆー場合、誰と喋ってるかなんて聞かないほうが無難だよな」
さすが、リーバー班長。空気の読み方をよぉく分かってらっしゃる。
「嬉しくはないけどな……」
でしょうね。
さて、それは横においといて。
.