10萬HITお礼企画フリーリクエスト小説

□教室は勉強に限る
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「おい、与謝野。サッカーに励むのはいいが、勉強にも励むようにな」

授業が始まる前この間した抜き打ちテストが返却されたのだが、名前を呼ばれ教卓に向かうと先生は少し哀れみを込めた目で俺にテストを返した。

テストの点を見て、先生が哀れんでいた理由がすぐにわかった。

「しゅうちゃん、何点だった?私、日頃勉強してなかったから最悪な点だったわ!」

席に戻ると虎之助が俺に話かけてきた。

「虎の点ヤバすぎ」

そんな虎を馬鹿にするように滋琉が言う。

『キャメロンは何点だった?』

そこまで言うのだから俺よりも低いだろうという期待を込めて聞く。

「...36点よ」

虎之助は恥ずかしそうにコソッと点数を言う。
俺は、それを聞いてすぐに虎之助の頬を殴ってやった。

「しゅ、しゅうちゃん」

「秋佑!?」

突然の俺の行動に驚く2人は俺の名前を呼ぶ。
俺が黙っていると、殴った衝動で俺の点が見えたのか滋琉は、ポンッと俺の肩を叩いた。

同じく勉強していなかったのに俺の点は虎之助にも及ばない、1桁の数字だった....


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