番外編
□変態の初詣
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12月31日、夕方までになんとか大掃除を終わらせて1人で紅茶を飲みながらテレビを見る。
滋琉と虎之助は家の方に顔を出しに行かないと行けないらしく帰省中。
俺は、華ちゃんとお節を作って暖か炬燵三昧っという名の計画を作っていたのだが、父さんの都合で帰省自体が中止。
その為1人で寮に残らなくてはいけなくなったのだ。
ピンポーン
大晦日に1人でいるのが寂しくなりつつも、ミカンの皮を剥いていると突然インターホンが鳴る。
直ぐ様走って玄関へと向かいドアを開けた。
『やす!』
「よぉ」
ドアを開けると、そこには山盛りのミカンが入った袋と鞄を持つやすが立っていた。
やすは、あがるぞっと言って俺を押し退けて中に入っていく。
『いきなりどうしたんだ?』
「俺実家帰らないって滋琉さんに言ったら、しゅうも帰らないって聞いたから遊びに来た」
『...あぁそう』
中に入るやいなや、やすはソファーにドカッと座り俺の飲んでいた紅茶を飲み始める。
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