小説

□玄武高等学校‐弐
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1人で何の練習するか考えていたらすぐ部室についた。
昨日は開いてたんだから今日も開いてるだろうっとキャプテンを信じてドアノブを回した。

『えっ、鍵開いてない!』

が、ドアは開かなかった。

『キャプテン。』

開けといてくれよな...。
でもよく考えてみたら今日の放課後は練習が休みなわけで放課後が休みならば朝練だって休みなわけだ。

『....あー。俺ってすげえ馬鹿だ。華ちゃんお兄ちゃんは華ちゃんがいないと何も出来ないシスコン野郎だよ。』

もはや独り言なんてレベルじゃなく上を向き空を見ながら華ちゃんに話かけていた。

「....くすくす...」

『...華ちゃん。どうやらお兄ちゃんは誰かに笑われているよ』

「....くすくす」

『....?』

無意識に華ちゃんに報告してから自分の言った事に疑問が出てくる。

『...だれだ?』

そう言いながら笑い声の聞こえる部室の近くにあるベンチの方を向く。


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