小説
□玄武高等学校‐参
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『...キャメロン。お前は本当にいい奴だよ!俺が今まで出会って来た中で1番だ!だから、これでも飲んで落ち着けよ』
軽く朝食を食べた後、コーヒーを淹れたカップをキャメロンに渡して精一杯の気持ちで慰める。
「しゅうちゃん!!」
『俺はキャメロンが大好きだぞ』
「....しゅうちゃん、キュンと来たわよ!」
出来る限りの言葉を言っていたらキャメロンは何を勘違いしたのか、スッと涙が止まり俺の事をジッと見つめてきだした。
『いや、違うぞ!好きって言うのはloveじゃないぞ!キャメロンが兄貴みたいで好きって事!』
俺はキャメロンの目が怖くなり今更だが言い訳をする。
「いいのよ、嘘つかなくて!」
『いやいや、本当に無理だって!近づくなよ、な?ほらっめ、飯でも食おうぜ!』
俺はキャメロンと多少距離を置きキャメロンを落ち着かせる。
「大丈夫よ、何も怖がらないで!」
『無理です!あっ、俺朝練あるから!じゃ、じゃあな!』
俺はキャメロンを押しのけてカバンを持ち部屋から逃げた。
華ちゃん。
お兄ちゃんは魔王様が怖いから時にはヘタレにもなるんだよ....。
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