小説
□玄武高等学校‐参
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キャメロンから逃れて向かったのは学校のグラウンド。
時計を見てみると7時を回っていたので、総馬を待たしているかもしれないと思い長い廊下を走り続けた。
『総馬、遅刻してごめんな!』
グラウンドに着くと待っているであろう総馬に向かって謝る。
だが、今日はいつもと違い返事がない。
おかしいと思い周りを見渡すと誰もいなかった。
ガチャ
『総馬?』
部室かなっと思い部室のドアを開けながら総馬の名前を呼んでみる。
でも、部室は誰も居なくただ真っ暗の部屋だった。
『寝坊か?』
どうしたのだろうかと心配になるが、お年頃なのだ寝坊ぐらいするだろうと勝手に解釈をして部室の電気を点けスポーツウェアに着替えた。
その時、ふと昨日の部活終わりの試合中と着替えていた時の総馬の顔を思い出す。
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