小説

□玄武高等学校‐参
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総馬は俺と同じで凄くサッカーが好きだ。

あまり顔に出さない総馬だが、サッカーをしている時は微妙な変化だが凄く楽しそうにしている。

でも、昨日の1年生達とした試合では全く楽しそうではなかった。

総馬が本気を出せば、俺よりも1年生の得意技を知っているので試合にだって総馬率いるチームが勝っていたと思う。

それに、着替えていた時の総馬の顔は何故か凄く暗かった。

何か思い悩んでいたような顔だった。

着替えた後も、総馬の昨日の顔が気になり全くサッカーも集中する事が出来なかった。

しばらくすると、俺は壁に向かって蹴っていたボールを止めてボールを倉庫に直して部室に戻る。

1度着たサッカーウェアを脱ぎ、また制服に着替える。

時計を見てみると8時になった所だったので、少し早いが教室に向かう事にする。

昼休み、総馬に会いに行こう。

そんな事を考えながら俺は部室のドアを閉めた。


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