ク チ ナ シ
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「ねぇねぇ正ちゃん、織り姫と彦星ってさ、可哀相だよね」
「何で?」
「一年に一回しか逢えないんでしょ?」
「あぁ、うんそうだね」
「可哀相」
「…別に本当に織り姫と彦星が存在してる訳でもないのに」
「正ちゃん!夢のない事言わないでよ!」
「ごめんごめん」
「むー…」
「あー…そ、そうだ!白蘭サンにさっき笹もらったんだ、願い事しようよ」
「!本当に!?やったー」
「はい短冊」
「何で持ってるの?」
「白蘭サンにもらった」
「…白蘭様、イベント事好きだねー…」
「仕事してほしいよ全く…」
「まぁ七夕くらいははしゃいでもいいんじゃないの?」
「あの人の場合、年中無休ではしゃいでるけどね…」
「……願い事何にしよっかなー」
「僕は『白蘭サンが仕事人間になりますように』にする」
「うっわーそんな白蘭様見たくないな」
「で、君はどうするの?」
「んー私はねぇ…」
「うんうん」
「『正ちゃんのお嫁さんになれますように!』」
「え…なっ……!?」
「あははっ」
織り姫と彦星は年に一度しか会えないけど
私は、正ちゃんは毎日会える
そんな私は
幸せ者!
(願い事、叶うといいな)
* * *
これは、7月7日の誕生花が「クチナシ」で、花言葉が「私は幸せ者」なのを知って突発的に書いた文章です\(^p^)/
拍手ありがとうございましたvV
by☆梓崎 咲流