短編
□子供らしく
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噴水の向こうに、彼女の姿が目に入る。
一目散に駆けて行き、抱きつく。
驚いた様子が可愛くて、そして柔らかい。
「お姉さん。どうしたの?」
「お姉さんがここにいるのって、かなり珍しいね。」
「ディー、ダム…重いから離れてっ」
抱きついたまま押し倒した。
お姉さんは離れるように言うけど、
もちろん。
「嫌だよ。お姉さんと久しぶりに会えたんだから。」
「そうだよ。離れてなんて言わないでよ、お姉さん。」
兄弟と一緒にお姉さんを触る。
ぺたぺたと触れば、お姉さんは諦めたみたいだ。
ため息を吐いたけど、許してくれる。
兄弟と目を合わせて、ニヤリと笑う。
全て計画の内なんて、
お姉さんは知ってるかもしれない。
けど…いいよね?
End
もちろん計算の上だね。