短編
□余所者
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「…あれ、どうかしたの？」
その場で足を止める。
城の中で出会うことは珍しい。
へぇ、何でもないんだ。
…面白くない。
少し苛立ってしまう。
そんな自分に気づいて、何だかおかしかった。
変化されていることに気づく。
余所者の存在が、この世界の住人を変えていく。
どうやら、それは俺も例外ではないらしい。
なぜ、彼女のことが苛立つのだろう。
思わず剣に手を伸ばした。
…その心臓を止めたら、
君は俺のものになるのかな。
そして、ペーターさんは怒るかな。
それは楽しそうだ。
…試してみたいけれど、
すぐには終わらせたくない。
変化を望んでいる。
でも、他人からは変化されたくない。
手に入れたい。
俺の手で壊したい。
俺は狂ってるかな？
そんなことないと思うけど。
END
エースは不明。