Nover
□うぅ
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『…とさん、ライトさん』
誰かが私を呼んでる。
聞き覚えのある暖かい声。
でも目の前には…
「……お前、誰だ?」
見たことのない少年がいた―――
『お、落ち着いてください!ホープです!お願いだから剣をおろしてください!』
しかし無意識のうちに構えた剣をおろす気配を見せない。
「お前のどこがホープだと!?」
『よく見てください!』
言われた通り、その少年をよく見てみる。
するとあることに気がついた。
同じ服装、同じ金髪、同じルシの印、同じしゃべり口調。
「本当に…ホープ…か」
その一言を聞いて安心したかのようにホープは一つため息をついた。
しかし、ホープは14歳とは思えない顔つきだ。
『あともう一つ、あなたの顔も見てみてください』
ライトニングは剣の反射を使ってホープの言うように自分の顔をよく見てみた。
「なんだこれは!?」
ライトニングはホープとは逆に幼く、とても21歳とは思えない顔つきへと変わっていたのだった。
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