□LOVE DRINKER
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逸らされることのないお互いの視線の近さ。
フワッと軽く真生の身は再びベッドに戻される。
「…俺の思ってる事はお前に伝わったか?」
「…」
頬を少し赤く染めて彼女は瞬きを繰り返している。
やがて、彼女自身が花ような笑顔で
「江流が私を大切に思ってくれる気持ち…ちゃんと伝わってるよ?」
「…」
「私の思ってる事は江流に伝わった?」

心なんて、もう
とっくにーーーーー

「お前に…触らせろ」
スルッと大切な物に触れる手で
江流は真生の帯を解いたーーーーー



白い肌の温かさに微睡んで
お互いの存在を感じ合う



「こうして触れると安心する」
「人を寸止めにしといて…ズルイ女だな」
「だって…」
首に手を回して砂糖菓子のような甘い言葉。
「今は…もう江流で一杯なんだもの…」




とても天気の良い日だから

この1日をベッドの海の中

君の肌の温もりの中に

ずっと沈んでいたいんだ










LOVEDRINKER・了
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