鈴カステラ
□六月だからね【前半】
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ある六月のある日…
「うにゅ〜♪うにゅ〜♪」
その日、雛苺はいつものペースで買いだめしてきた苺大福(うにゅー)の箱に手を付けようとしていた。
箱を開ける小さな手、箱の中にはきっと夢がいっぱいつまっている。
ようやく念願の『うにゅー』とのご対面〜
もちろん雛苺は満面の笑みを浮かべるはず、だった。
カパっと箱が開く音。
「うにゅーがいっぱぁ……」
「……………!?」
その時雛苺はいつもとはちがう光景を見た。
‡‡六月だからね‡‡
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