Short2

□brilliant
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もうすぐそこは冬島で、デッキに出ればなにもかもが凍てつくような寒さだったのです。


ただ息をするだけで、口からも鼻からも白いのが出てくる中、私は先輩クルーとのゲームに負けて罰ゲーム中…というかただ雑用押し付けられただけなんだけど。

厚手のブルゾンを羽織って、下着だって何枚着てるかわかんないくらいに着込んでるってのにこの寒さ!まったくひどい話だ。

鼻水たらしながらもそれを懸命にこなしていくと、あぁもうすぐ終わりが見えてきた。ぐしぐし、と袖で鼻を拭きながら、はぁ〜とため息を零す。少しだけ壁に寄り掛かりながら休憩をしていると、背中から、キィィ…と扉の開く音がした。


やばいやばい、さぼってるのバレたらまたどやされる。ささっと陰に隠れて、誰かの気配を確かめた。こんな寒いのにわざわざ外に出てくる物好きもいたもんだ。



そりゃそうか…ここは赤髪海賊団。いろんな人が乗っていて当たり前だ。

そっと。その物好きは一体誰なのか覗いてみる…

さっきから、しゃっくりしてばかりの誰か…



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