□月光
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…○と初めて出会ったのは、夕立が止んで少し涼しくなったこの時間。
火影岩の上で里を見渡してる君に、俺が思わず声をかけたんだったネ。

それから毎夜…。
君に会えるのは、この時間、この場所でだけだったから。

でも○だって、俺に会いたかったんだヨネ?今は、そうだって、信じることしかできないけれど。




月が照らすのは里の未来…




雲が隠すのは俺らの密会…







もう、行くんデショ?

それなら何も言わずに消えて欲しかった。お別れなんて聞きたくなかった。こんな気持ち、どうしていいか解らなかった――――…




俺の頬をつたうのはなんだったのか…。

お前の頬をつたうのはなんだったのか―――――。



月光

(月に照らされたのは、
俺の想い…)

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