□堕ちていく、気付いてる
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夕焼けがオレンジ。曇りガラスもキラキラオレンジ。

夕方からシャワーを浴びるのはすっごい贅沢! まだ昼の熱が冷めないうちに、紺色の浴衣を着付けて。帯は黄色。かんざしは―――…









「お、○ちゃん!いいねぇ、浴衣いいねぇ!」

『銀ちゃん!ほらこれ!』

後ろを向いて、アップにした髪を見てもらえるように。

「あら、それ前に銀さんあげたやつじゃん。いいね、やっぱ…うん、や、ほんと。えーとッ……ほら、始まるよ」

後ろ手で、手を掴まれて、銀ちゃんはちょっと乱暴に人込みに溶け込んでく。



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