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□タイムトラベル
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西暦2xxx年
『暑いー!なんなのよこの暑さ!』
「ほんと…だれよ湖のとこは涼しいなんてホラ吹いたやつ!」
そんなじっとり見ないでよ、チューペット買ってやったじゃん。
『……アハ。参ったね。ところでさ今頃なんの授業だろ!?なんかよくない?みんなはクーラーもないとこで勉強してんのにあたし達はこーんなとこでさぼってんだよー!』
「日陰もほぼないけどね…。今頃は、日本史…かな?」
『日本史かぁーてかさ、ほんとに昔は天人なんてのがいたと思う?』
「いたんじゃなーいのー!?アレだって、どっかの天人の宇宙船だっていうじゃない?」
じゃなんで今いないのよ!鎖国か?鎖国してんのか?くだらない。絶対でっちあげに決まってる!
「そんな顔して…いいじゃん、そんなのどうでも。浪漫ってやつでしょ!?さっ、帰ろう!」
『あっ、待ってよ!』
一人でスタスタと行っちゃう彼女を追いかけようとしたら、いきなり立った事でふ、と目の前が真っ暗になった。いつもの眩暈だとそう思った次の瞬間。