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□総悟 終
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土方さんは、俺に怒鳴ると、砂利と草履をこすらせて、自分の部屋へ帰って行った。
(うるせーや…)
まだ壁のとこでうずくまったままの○○は、また怯えた視線を寄越してきた。構わず隣に腰を降ろしてみる、肩と肩が触れてなんだか俺は嬉しくなる…
「なんでこんなとこにいたんでィ?」
○○は膝の間に顔を埋めて言った。
『隊長が、あたしじゃない人に寝起きの顔見せて、隊長が、あたしじゃない人と笑い合ってて、それ見たら動けなくなって……』
「俺のせい?」
『………』
○○、それはやきもちっていうんじゃねェか?さっき、土方コノヤローとお前が話してるを見た、俺の感情と、きっと一緒でさァ。
「○○、今日も可愛いねィ。………大好きでさァ」
こっちを向いた○○は、瞳にいっぱい涙を浮かべて、ほっぺたにも蔦っていたけど、それよりも、月に照らされたお前の顔が思ったよりもずっと綺麗で驚いた。
『隊長…それ、もう、言って、くれないかと、思、った…』
「………総悟って呼べって、何度も言ってるだろ」
触れるだけだった肩を、折れそうなくらい、抱きしめた。
月が、魔法をかけた
そ、そ、 そーご…苦しい
今日は、○○素直じゃねェか
う、うるさいですよ