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□退誕09
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『明日も会えないの?』
「ごめん」
『…いいの、言ってみただけだし。じゃあ…』
最近聞くのは電話越しの声ばかり。俺だって会いたいさ。でも仕方ないじゃないか…
仕事なんだから。
「なんだ、女か?」
「あ、はい。すんません…」
「おめぇみたいの好く女なんてとんだ物好きだなぁ」
煙草の煙りにまかれる副長に、ははって笑った。そんな彼女にももう愛想尽かされそうです、そんなことは言えなかった。
だって口にしたらほんとにそうなりそうで、怖いし。
いつからこんな風になったかな?一緒に散歩したり、ミントンしたりそんな時間なくなって。
なんか次にあったら、フラれちまうかもなんて、最近○○のことを考える時はそんなことばっかりだ。
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