short4
□P.S
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―――――ジリリリリ、
『はい、もしもし、…なんだ辰馬か。……なぁに?』
「なにって、わしァ恋人に電話も掛けちゃいけんゆうがか?」
『あら、あんまりほっとかれたからフラれたんだと思ったわ』
「アッハッハ。なぁにゆうちょるんじゃ!わしがおまんと別れるわけないきに!」
あ、アレか?不安にさせたか?
なにをおっしゃる辰馬さん。あなたのいない生活を地上で楽しんでいますわよ。
まーたまた強がらんでもいいぜよ。わしのこころはおまんと共にあるきに
強がってませんンン
「……お、なんじゃ陸奥。―――すまん○○、かけ直すきに。」
―ガッチャン……ツーツー‥‥
『………。一体なんだってのよ!』
受話器に向かって怒鳴ったって辰馬に届かない事くらいわかってるけど!!
この!あんたの声を聞いてちょっと弾んだ胸のときめきを帰しやがれ!!
じりじりじり〜じりじりじり
「はーい、万事屋で」
『銀時!聞いてよ!!』
「…。なんですかあ、セールスお断りです、仕事の依頼以外お断りです」
『辰馬の野郎久しぶりに電話掛けてきたと思ったら、陸奥さんに呼ばれてすぐ切っちゃったのよ!』
「……(話し聞けよ)」
『ほんっとあのもじゃ男!どうにしてやろう!?天パに良い男いないって本当ね!だいたいね、私のこ…』
「おいおい、聞き捨てならねェな〜坂本除きゃ、天パは良い男揃いだろーが!銀さんしかり大泉しかり」
『ちょっと!辰馬除いてってどういうことよー!辰馬だって良い男なんだから!』
「はぁあ?坂本の愚痴こぼしてきたのはお前だろーが…ったくめんどくせーなァ。そんなに気になるなら一緒に行きゃァ良かっただろ?」
『……それとこれとは話しが別よ。ただあいつの誕生日に一緒にいるのが私じゃなくて陸奥さんだってのが悔しいだけよ…』
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