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□I do.
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銀ちゃんがさっちゃんに眼鏡をプレゼントした…だと・・・?
きゃいきゃい騒ぐ神楽ちゃんの話の中に聞き捨てならない発言が。
身体の中からぐつぐつと煮えたぎる怒りに気付いた新八くんのフォローも余所に私は怒りに燃えた。
「いや、○○さん落ち着いてくださいよ。こら、神楽ちゃん誤解を招くような事言ってると後で銀さんに何言われるかわかんないよ」
「なんだヨ〜、私は事実を言ったまでネ」
『いいのいいの新八くん。驚かせちゃったね…』
ちょっと遅めの朝食に、厚焼き卵を食卓に置いたあとそう言った。
『銀ちゃん起きたらみんなで食べて』
「えっ?○○さん一緒に食べないんですか」
『うん、今日は出掛ける約束してたの忘れてた。行かなくちゃ』
「おー○○姉ありがとヨーまた来るヨロシ」
『じゃあね』
ぴしゃりと戸を閉めて、階段を降りた。ちょうど出てきたキャサリンに挨拶をしてまた歩き出した。
別に約束なんかしてなくて、向かうとこなんて何処にもなくて。
ただこのまま帰るのも癪だからとぼとぼ歩き続けた。
久しぶりに会いに来たのに、とんだ事実を突き付けられてしまった。・・・本音を言えば気づかなかったわけでもない。
私はもう銀ちゃんにとって必要ではないかもしれないって、事。
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