□七夕シリーズ
2ページ/2ページ



ぴんぽーん

ガラガラ…
銀ちゃーんこんばんはー。いちご牛乳買ってきたよー、神楽ちゃんには酢こんぶー て、笑いながら入ってくる○。 あー、嬉しい。俺ァいちご牛乳あればなんでもできんだ!

『銀ちゃんどしたの?』

「あー、神楽は新八んとこ行った。短冊飾るんだとよ」

『あっ!そっか、今日は七夕かぁ!』

おいおい、忘れてたのかよ、○ちゃんは乙女じゃねーのかよ、俺のが乙女じゃないの!
こんな日に呼び出すなんてよォ…
『んで!どーしたのよ。』

「屋根行かね?屋根。いちご牛乳持ってさ」

『うん!』


****************

『うはー!きれいだねー、晴れて良かったね〜。』

「おー」

『風気持ちいぃねー、いちご牛乳もおいしいね』

「おー」

『銀ちゃん、あれが織り姫だよー』

「あー」

『きれいだねぇ、良かったよ………銀ちゃん』

「あー、アレだな、アレ。うん。天の川とかきれいだな」

『ねッ!でもさ、なんで銀ちゃんは行かなかったの?新八くんとこ…』

「えーとな…………そりゃあ、○と星みてぇなみたいな」

『ほんと!それは嬉しいね。でもほんと今日はあれだね、ターミナルの明かりとか気にならないくらい星がきれい!いっこくらい落っこっちてくればいいのにね』





「!――…あ、」

『?どうかした?』








「ほら、落ちてきた」

そう言って銀ちゃんのおっきな手のひらからは、キラキラ輝く指輪がでてきた。

「○にぴったりみたいなんだけど、もらってくれませんか?ついでに坂田さんになってください」

そう言った銀ちゃんは真っ赤な顔でいちご牛乳を飲み干して、ちょっとだけ震えてた。


そんな銀ちゃんをみたら涙が止まらなくて、それに気付いた銀ちゃんが、○ちゃーん?とか言ってたのに、あたしは驚いて、うれしくって、うんうんて 頷くしかできなくて、でもちょっとだけ顔をあげたら、真っ暗な空とぴかぴかの星を背に、銀ちゃんが優しく笑ってたからなんか良かったんだって思った。



付き合う前に、プロポーズ?


(○ちゃん?それって坂田さんになってくれるってことなの?)

(うん、よろしくお願いします)





.
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ