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□タイムトラベル
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江戸…らしい(ドーン)
タイムスリップってやつか?
あたしは変な格好(って言ってもセーラ服だよ)をした奴が湖に浮いていると言うことでここに引き取られたらしい。あ、河童はどこいったんだろ。そしてさっき。一瞬だけ優しいかもと思った、黒髪の副長は今鬼のようにあたしを責めまくっています…。
「だぁー!いい加減にしろ!お前は天人なんだろ!?あぁ?」
『すみません、ほんとに違うんです。』
なんて言ったらいいの?怖いよ…。副長さんの後ろではさっきごはんを持ってきてくれた男の子が、にやっとした顔であたしのことを見ていて、これはこれで怖かったり…
「それなら、説明しろ!そんな格好でなにしてたんだ!?」
『あの、ここは真選組なんですよね?あの、信じてもらえないと思うけどあたし、たぶん…未来からやってきたんだと思います』
「はぁァァァァ!?」
……やっぱりダメだ。やばい、どうしよう。なんかこの人たちってやばいんだよね?バズーカとか…あー。ちゃんと勉強しとけば良かった!てかむしろあたしが偉いよ、めっちゃ冷静じゃん。
『あの、あたしもよくわかりません。あの、あたしの話も聞いてくれますか?』
「ちッ!ダメだ!総悟!この女、牢にでも入れとけ!」
『え!やだ』
「俺も嫌でさァ。この女、嘘ついてるとは思えないんでねィ」
「総悟ッ!………っ勝手にしろ!」
そう怒鳴って副長さんは部屋から出ていってしまった。すると代わりにあたしの前には、そうごと呼ばれた彼が座った。
「あんた、名前はなんて言うんだィ?」
『あ、●●○と言います。あの、大丈夫なんですか?あの副長さん…』
「あぁ、土方コノヤローにさん付けなんてしなくていいでさァ。俺は沖田総悟でさァ。総悟って呼んでくれて構いませんぜ?それで?さっきの続き話してくだせェ。」
『はい、あのあたしほんとに天人なんかじゃないんです。あの湖で友達と一緒にいたんです。それで、立ったと同時に眩暈がして、そのまま湖に落ちて…』